先生という名の愛しき人へ
「あ、あの......てっちゃ」
「お...俺、さ、先に...
教室行ってるから...!!」
「え!!ちょ、あの......」
突然の告白。
信じられないほど
真っ赤になった、
てっちゃんの顔。
私はパニック状態で、
動けなかった。
嫌な予感はしてたけど、
やっぱり.....
「ん?伊藤さん」
夏川先生が廊下に出てきた。
「どうしたの?伊藤さん」
先生......私、
どうすればいいの...??
「ちょっと!!大丈夫か?」
私はその場で崩れ落ちていた。
先生が、
私の体を支えてくれた。
「せん...せい...!!」
「伊藤!?
一体何があった!?」
「うっ...ひっく...せん...せい...」
気づいたら私、
泣いてた。
「......ひとまず、
理科室に入りなさい」