先生という名の愛しき人へ
important 大切
タッタッタッ......
階段を降りる音が、妙に響いている。
下校時間は、もうとっくに過ぎていた。
校舎には、私以外の生徒はいないみたい。
いつも遅くまで活動している
生徒会の人達も、
帰っちゃったみたい。
門の外に出る。
もう桜の木には、立派な葉がついて、
涼しい風に吹かれていた。
今日は、いろんなことがあって、
疲れちゃったな...。
てっちゃん、なんていい人なんだろう。
夏川先生、なんていい先生なんだろう。
私、なんて泣き虫なんだろう。
まだまだ弱いなあ、私。
二年生にもなって、恋愛初心者かぁ......。
こんなんで私、
大丈夫かな?