先生という名の愛しき人へ
stand by me そばにいて
「うるさっ!」
あっちゃんが急に叫んだから、
私はもの凄い速さで振り向いた。
「どしたの?あっちゃん」
「うっさいわあ」
「え、えぇぇぇ!
わ、私が!?」
「あ、ごめんごめん!
ほら、あいつら」
あっちゃんが窓の外の
大きな木を指す。
あぁ、なるほど。
セミさんね♪
......セミさん...??
セミって、
夏の虫だよね?
「おい優等生!
誰かさんに夢中になりすぎて、
頭狂ったか?」
「はあ!?
なんか、突っ込みどころ満載!!」
「まあまあ真季ちゃん、
怒らないで♪」
「怒ってないっ」
そういえば、もう夏でした!
早いね、月日が流れるの。