先生という名の愛しき人へ
「......あ!!」
突然あっちゃんが叫んだ。
「私達、係の仕事行かなきゃじゃん!」
「わあ!!」
あっちゃんと別れて、一階の体育館へ向かう。
私の仕事は、体育館の椅子並べ。
明日の入学式と、今日の始業式の椅子並べだ。
ギギーッ
重い体育館の扉を開ける。
「失礼します...」
早く登校して正解だった。
まだ、誰も来ていない。
と、中に入ったそのとき。
─ひらり
白いものが見えた。