先生という名の愛しき人へ

「先生、



私、先生に伝えなきゃいけないことが
あるんです」



先生はゆっくりと、

私の方を向いた。







「体育館の片付けがあるんだ。


式が終わったら、おいで」






先生は私の肩に、

ポン、と手を置いて言った。




「わかりました」


















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