先生という名の愛しき人へ
「夏川先生、なんだけど......」
「いいじゃん」
「な、なに?」
「いいと思う」
「え?」
「あの人なら、
まきのこと、幸せにしてくれるよ!」
「はい?幸せ?
一体、どういう...」
「好きになっちゃえ!
先生だからって、関係ないない!!」
まあ、確かに、いい先生だよ?
でも、先生だよ?
中学生なんて、相手にしてくれないよ。
そ、それに!!
まだ、好きになったわけじゃないし。
落ち着け。落ち着け。
真季、あなたなら、
平常心を保てるはず。