LOVEボイス
LOVEドール

思い出

 -伊吹side-


俺の家にいる女



毎日毎日遅刻寸前まで寝る。



笑ったかと思えば怒って、悲しんでチョロチョロ表情を変える。



俺らが中2になった頃バンドとして活動した。


もちろん学校や友達は知らない。


俺らと家族しか知らない。


あの女は音楽に恋をしている。


限り無く、誰よりも…。


きっと俺らの思いは届かない。


だけど、諦めることもできない。


俺ってこんなにも諦め悪かったかっけ



そう…。
  あの日から悪くなったんだ。


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