ただ君が好きで
カーテンから朝日が差し込む。
部屋にジリジリと目覚まし時計の音が響き渡って、雪菜は手探りで時計を探した。
あっそうだ。
二度寝しないように今日は机の上に時計置いたんだっけ。
時計をとめるために、ベッドから机まで移動すれば目が覚めるだろうという提案により、机の上に置いたことを思い出した。
雪菜は目をこすり、ベランダを開けて背伸びをする。
「うわぁーっ雲ひとつない…快晴だぁ」
風が気持ちいい。
今のあたしの機嫌を表しているかのような天気。
いつも寝起き悪いあたしにとっては珍しい日。