ただ君が好きで
ぱぱっと朝ごはんを済ませ、慣れた手つきで制服のスカートを二段おる。
髪の毛をアイロンでストレートにして、一番気合いの入るメイクに取り掛かった。
…って言っても、あたしはギャルじゃないから、清楚メイクなんだけどさ。
「あー…ニキビできたぁぁ」
時間やばいって分かってながら、のんきなことを考えるあたし。
メイクとか肌事情より、あたしには悩むべきものがもっとあると思う。
うーん…
例えば勉強とか?
やる気なんて、さらさらない。