奪愛-DATSUAI-
軽蔑
「撒いたのはいいが、これからどうするつもりだ?翔。ここから出ればまた追っかけられるぜ」


慧が翔に答えを求めるように聞いた。


「・・・・・・」



「んあー!どっか隠し通路とかないのかよ!」


和輝が頭をグシャグシャとかきむしりながら言った。


「30分ほど経てばサツも退くだろう」


「いや、あれだけのことをしたんだ。


今夜は家の前をうろついてるかもしれねぇ」


「ちょっと待て!いったいおまえらは何したんだ!」


< 15 / 145 >

この作品をシェア

pagetop