奪愛-DATSUAI-
あたしはそれを聞いた瞬間、手で口を覆ってしまった。


「なんてひどいことを・・・・・・!」



「俺はそんな興味はないからやってないけどね」


慧が静かに言った。



「あんたも協力したんだろ!だったら同罪だ!!」

亜紀が叫ぶ。


翔は何も言わず口に手をあて、どこかそっぽを向いている。


秀二は俯いていた。


「・・・その後、何かあったときのために近くに置いてあったカメラで写真を撮り、訴えられないようにした・・・・・・」


繁正が気まずそうに言った。



「やっぱり最低ね・・・。


あんたたちについて来て正解だったわ!


千恵だけだったら今頃千恵に何があったか・・・!


千恵!帰るよ!」


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