奪愛-DATSUAI-
「おまえ」


「ひっ!」



翔が叫んだ男を見て言った。



男は尻もちをついて自分の体を守る態勢を構えた。


「名前は?」

「し・・・新谷文也(しんたにふみや)・・・」



「俺は成宮翔だ」


ビビりまくっている文也を見下ろして言った。




「いくぞ」



翔たち5人は廊下に出て行った。


うしろのドア付近の野次馬は皆避けていった。



「な・・・なんだなんだ?」

文也は状況を全く理解できないでいた。


「文也、おまえ気に入られたのかもな!」
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