奪愛-DATSUAI-
開いている口の下唇を人差し指で弾いて遊んでいたら、


突然翔の手が動いてあたしの腕を掴んだ。


「・・・・・・○※△×%り・・・・?」


「え?」

最初のほうは何を言っているのか聞こえなかったが、


最後の『り』だけははっきり聞こえた。



翔くんはそのまま掴んだあたしの手をしっかり繋ぎ、


また眠りだした。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


えー!!あたしの手!!


どどどどうすればいいの?!!

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