奪愛-DATSUAI-

チャイムが鳴った。

はっ!


はあああああ!!寝ちゃってたあああああ!!


口から出ていたよだれを誰にも見られてないか確認して拭いた。



げっ!手繋いだままー!!

あたしはすぐに繋いでいた手を離した。


「ちょっと翔くん!起きて!」


「ん・・・・」


翔は半分瞼(まぶた)を開いてまた閉じた。


「もー!だから起きてくださ・・・」


突然翔がイスごと倒れてきた。



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