奪愛-DATSUAI-
「慧も大胆な起こし方するよな~」



翔はというと気にくわないという顔をしながら立ち上がってイスを戻した。


「こら、そこ何事かね?」


「いや言うの遅いだろ!」


和輝がつっこんだ。



「大丈夫・・・?」

千恵が心配そうにのぞきこむ。



翔は慧が出て行った廊下を見つめて眉間にしわを寄せた。
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