奪愛-DATSUAI-
梅雨
ピンポーン
突然インターホンの音がしてあたしは反射的に腕を伸ばして時計を探した。
「千恵!聞こえているの!?」
バン!とドアを乱暴に開けて母さんが言った。
「え・・・」
「亜紀ちゃんがずっと待ってるのよ?
早く仕度しなさいよも~!」
いつも決まった方向に腕を伸ばすと触れる時計の冷たい金属がない。
かわりに何かに手が当たり、グシャッという音がした。
昨日描いた5人の絵だった。
ようやく状況を理解し、少しシワシワになったルーズリーフを平らにさせようとのばす。
あのまま寝ちゃってたんだ。
ルーズリーフを机の引き出しに入れて急いで支度を始める。
「いってきまーす!」
突然インターホンの音がしてあたしは反射的に腕を伸ばして時計を探した。
「千恵!聞こえているの!?」
バン!とドアを乱暴に開けて母さんが言った。
「え・・・」
「亜紀ちゃんがずっと待ってるのよ?
早く仕度しなさいよも~!」
いつも決まった方向に腕を伸ばすと触れる時計の冷たい金属がない。
かわりに何かに手が当たり、グシャッという音がした。
昨日描いた5人の絵だった。
ようやく状況を理解し、少しシワシワになったルーズリーフを平らにさせようとのばす。
あのまま寝ちゃってたんだ。
ルーズリーフを机の引き出しに入れて急いで支度を始める。
「いってきまーす!」