奪愛-DATSUAI-
それからというもの、慧とは楽しい話ばかりで笑いが絶えなかった。


慧は見た目凄くクールそうなのに、実は凄くお茶目だったりする。



この人は慎とは違ってあたしを凄く心配してくれる。


気持ちを分かってくれる、かけがえのない存在なのかもしれない。



チャイムが鳴り、間もなく亜紀ちゃんが保健室に入ってきた。



「千恵!あんた大丈夫だった?!」



「うん、大丈夫だよ、ありがとう」



「慎まじ何考えてんの?千恵もうあんなやつに関わるなよ?」



亜紀ちゃんは心配して真剣にそう言ってくれた。
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