本命チョコレート
そして、先生が作ったくじを順番に引いていく。
「よーっし。」
と夕菜は気合が入っていた。
私は適当においてあった真ん中らへんの紙を取った。
「……2班…」
そう呟くと、横にいた夕菜は
「私1班だよ~また離れちゃったね。」
といい、黒板に自分の名前を書いた。
…どうせ、鎌倉なんて行ってもつまらないだけ。
そう心の中で思った。
私は……今、部活の先輩…松下先輩が好き、
といっても、まだこのことは誰にも言った事が無い…
そう、夕菜にも。
まさか、自分が先輩を好きになるなんて思ってなかった。
だけど…あのカッコいいテニスプレーを見ていたら、
心がドキドキしていた。