あの日から~私たちの恋~
不安


南くんとつき合ってから1週間。


「り~り♪おはよう!」 教室に入るなり1番に私のところにくる。

あれから南くんは私を[りり]って呼ぶ。
ちょっと恥ずかしい…


「おはよう」
南くんを見ながら挨拶をした。
じゃないと怒るから…。

「瞬矢~!」
そして毎日女の子たちに呼ばれる。

南くんは首だけそっちを向くと
「ごめん!今りりと話してるからまたね♪」
ってまた私の方を向く。
女の子たちは不満そうだけどなにも言わない。
なんか言って南くんにキレられるのが嫌なんだ。

「別に行っていいよ?」反感を買われたくない私は女の子たちの方を指した。


「え~。俺はここにいたいんだけど」
拗ねたように言うから「いかないで」って思っちゃう。


「うん。」
なんて言っていいかわからないから黙ってしまう。


「今日どっかいかない?」
急に言われて驚いた。
だって1回も誘われたことなかったから…


「どこに?」

「どこがいい?行きたいとこでいいよ♪」
決定権を私にくれる優しさ。

「じゃあ駅前のショップに可愛い雑貨いっぱいあるからそこがいいなぁ!」
まだ1回しか行ったことないから。

「いいよ!」
笑ってうなずいてくれた♪


でもそのまま高倉くんたちのところへ行っちゃった。
いつもそう。
話がなければ挨拶だけ、あったら終わればいなくなる。

なんか好かれてる気がしないんだ…




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