あの日から~私たちの恋~
放課後まで話しかけてもらえずに終わった。
私からも話しかければいいんだけど、できないから………
「りり!行こ!!」
南くんが私の手を取る。
「うん…」
まだ慣れなくて小さな声しかでない。
「照れてんの?可愛い♪」
からかいながら私の隣に並ぶ。
「2人ともラブくてうざいな」
高倉くんが少し前から振り返って見てくる。
恥ずかしくて手を離そうとしたけどできなかった。
南くんが離してくれない。
「いいだろ♪」
「死ねよ」
「あ゛?」
「だから死ね」
「てめえが死ねや」
「はぁ?俺は死なねー」
「俺だって死なねーよ!ばか」
「バカとかお前の代名詞だろ?」
言いあいが止まらない。 ずっと言い合ってる。
「バカなやつらでごめんね」
困ったように笑いながら私に謝ってきた崎村くん。
かなり紳士だと思う!!
「別に平気」
「そ?ならよかった!」友だち思いなんだろうな。
とっても嬉しそう。
「瞬矢!!綾瀬放置かよ」
崎村くんがまだ言い合ってる南くんに声をかける。
「やべ!!…りりごめん!」
こっちにくると手を合わせた。