あの日から~私たちの恋~



体育が少し延びて次の授業に遅れそうになっていた。
だから忘れていたんだ… キャミソールを着ていないことを………


慌てて着替える私たち。 私も上を脱いだ。


「キャッ!」
だれかが小さな悲鳴をあげた。
どうかしたのかとみんながその子を見る。


「えっ?やだぁ」
「気持ち悪!」
「なにあれ…」


みんながコソコソ言っている。
最初はなんのことか気づかなかった。
そしてすぐに背中の傷を思い出した。


パッと服を着てももう遅かった。
みんなバッチリ見ていたんだ。


仲のいい友だちでさえ気持ち悪そうに私を見る。 怖くなって制服に着替え終わった私は保健室に走った。
そのままその日は早退して家に帰った。



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