あの日から~私たちの恋~


次の日学校に行きづらくていつもよりゆっくり歩いた。
でも着いてしまうのは当たり前。


怖くてなかなか教室のドアを開けられない。
そんななか教室から声が聞こえてきた。


「見たぁ?昨日のあれ!」
「見た見た!ちょー気持ち悪いよね~」
「えっ?なんの話してんの?」
「知らないの?りりちゃんの背中!大きな傷があるんだよ!!」
「そうそう!気持ち悪くて吐きそうだったよ!」
「マジで!?うわぁ」


聞こえてくるのはあんまり話さない女の子と、私が好きな人の声。
悲しくなって離れようとしたとき
「てか、背中に傷とか終わってんじゃん!気持ち悪!!」
好きな人がそう言ったのが聞こえた。

いてもたってもいられなくなった私は泣きながら走った。
自然と足は家へと向かっていた。



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