あの日から~私たちの恋~



それから毎日挨拶をして、その数十秒に[気づいて]って願いながらりりを見ていた。

でもりりは俺を見ようとはしなかった。
いつも下を向いて小さな声で呟くだけ。


最初はそれが辛かった。 心に刺さった。
あぁ嫌われたんだって思った。
でもりりの中学時代のことを知ったときすっごい後悔した。

どうして俺が近くにいれなかったんだって…
それからは前よりりりの変化を気にした。
友だちさえいないりりに目が離せない。


きっと同情や責任からきたんだろう。
でも気づいたら好きで好きで堪らなくなってたんだ。
昔から好きだった。
初恋だった。





< 39 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop