あの日から~私たちの恋~
「……。俺、責任でりりとつき合ってるわけじゃねーよ」
言いたいことを理解したのか真剣な瞳で見つめてくる。
「じゃあどうして私なんかとつき合ってるの?」
ずっとわからなかった。 [南くん]が私とつき合う理由も、[瞬ちゃん]が私とつき合う理由も。
「たしかに俺はずっと責任を感じてた。りりを傷つけたのは紛れもなく俺だし…」
いったん言葉を切ってまた続ける。
「でも、ずっと好きだった。りりが怪我する前から好きだった。俺は責任を取らなきゃいけないって思うより、りりが好きって気持ちの方が大きいんだ!!」
初めて知った瞬ちゃんの気持ち。
ずっと知りたかった。
そして嬉しくて涙が止まらない。
「な、泣くなよ!別に俺のこと好きじゃないなら別れるけど、りりは俺が好きなんだよな?」
私の涙に焦りながら顔を覗き込む。
答えることもできなくてただうなずくだけ。
そんな私に嬉しそうに笑いながら優しいキスをした。