あの日から~私たちの恋~
「りり、ちょー好き!」 嬉しすぎる瞬ちゃんの言葉。
でも、ここケーキ屋さんじゃなかったっけ?
周りを見ると私たちを興味深げに見る人たち。
は、恥ずかしい!!
「瞬ちゃん、早く出よ!!」
恥ずかしくなった私は瞬ちゃんの手を引っ張り店を出た。
道を歩きながら瞬ちゃんが笑っている。
「りりは恥ずかしがり屋だな♪」
最後に可愛い♪ってつけ足して。
「瞬ちゃんのバカ!」
あんなの恥ずかしいに決まってるじゃん!!
そんな私を見てまた笑う。
それがホントは嬉しくてちょっと涙が出た。
「なんで泣いてるの?」そんな些細な私の涙に気づいてくれるのが嬉しかった。
「嬉しくて」
笑って言うと優しく微笑んでくれた。