氷上のお姫様



少し時間がたつと、私がいる場所の警備員がどこかに行ったので監視カメラでは分からないように、化粧室にあったウイッグと衣装を着て会場から脱出した。



脱出すると走った。

ひたすら走った。

どこに行くかは決まっていない。



友達といえる友達もいない。

学校でも私は浮いていた。

髪の長さは腰まであって、色は赤茶色に金が入っている。

もちろん地毛。

さっきはいってなかったけど、瞳の色が透き通った青。

頭髪検査にも引っかかり、先生からも目をつけられていた。

学校はパパに援助金をもらってるから、親には私のいいところをいって機嫌をとってるけど、学校では私を徹底的に精神攻撃をしてくるやつばかり。



学校も正直言って大っ嫌いだった。


美影がいたからいってただけだからね・・・



美影はこのこと知らないんだろうね・・・






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