彼氏のこと。





陽香としばらく観察していると
そのひとはずっと
だるそうに寝ていた



すべてにおいてだるそう



疲れてるのかなぁ
なんてのん気に思ってると
そのひとがだるそうに起きた



「澪!!起きたよ!!」



陽香があたしの背中を一撃



「はぅっ..起きた..ね」



そのひとが顔をあげた



「わぁお(〃∀〃)」←あたし



その顔はあたしがだいすきな
バンドのボーカル(通称藤くん)に
そっくりなのです



藤くんが電車に乗っているー!!
↑注)人違い



「ねっ!!かっこいいよね!!」



陽香に言われて
現実に戻ったあたし



「うん..かっこいい」



もういちど
藤くん(勝手に命名)を見て
あたしは答えた



「よし澪!!あのひと狙いなさい!!」



「え?」



「作戦立てなきゃねっ
ほら降りるよ」



いつの間にかあたしたちの
降りる駅についていた



藤くんはまだ降りない..?



「澪!!がんばろうねっ」



陽香はまたあたしの背中を
一撃して迎えに来ていた
彼氏のところに走っていった





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