Little Poems
Past.2


自分にないものを探し求めて
ここまで歩いてきた。
私のうしろには道が見える。
私のまえには道はない。
あるとすれば、標札だけ。
先に生きた者が残してくれた
失敗しない道へのしるし。
何年も何百年も昔の人も
どこかでつまづき
ずっとずっと後悔してきた。
でも後悔したって遅いんだよ
ってだれかが言った。
後悔なんてしてる暇があったら
別のことに一生懸命になりなって。
そのとおりだよね。
後悔なんてその一瞬だけでいい。
次は成功するようにしたらいいんだから。
だからうしろなんか見ないで
まえだけを見るの。
こわがることなんてない。
自由に歩いていいんだから。
道は自分でつくるもの。
遠回りしたって、そこで得たものは
大きいはず。
自分にないものなんて
うしろにはないし
足元にもない。
だから、ほらまえを向いて。
まわりを見渡せば
きっと、手がかりが見つかるから。
きっと、自分にないものなんて
ないんだって気付くから。
自分を信じて。
あなたはそんなに弱くないんだから。
もっと自分を好きになってあげて。
自分が自分であることに
自信を持って、喜びを持って。


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