孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
鳴き声を競っていたクリプが、大きな白い何かに食べられたのだ。

僕は恐る恐る、視線を落とした。


――ヒトだ。

小さなヒトと、大きなヒト。

小さいほうが捕まえたクリプを、黄緑色の箱に入れ、彼らは去っていった。

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