孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
「その話から、『アリアドネの糸』という言葉は、『難問を解く鍵、つまり、困った時に助けてくれるもの』という意味を持つようになったんだよ」

「おばあちゃんが困ったら、どうするの?」

少女の問いに、祖母は優しく微笑んだ。

「かわいいあんたのことを考えて乗り越えるよ」

自然と、少女にも笑顔がこぼれた。

< 19 / 90 >

この作品をシェア

pagetop