孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
秋の日差しが翳り始めた夕方、少女は祖母の家から近所の自宅に、一人で戻ろうとしていた。

だが、彼女は異変に気付いた。

いつもは門の内側にいる、隣家の犬が、門に繋がれているのだ。

大型の犬の目は、鋭い光を放っている。

少女のこめかみを、汗が一筋伝った。

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