孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
ぽおーん……。


動揺して、微妙に手元が狂う。

夕日から離れた薄い橙色の空を背景に、果実の濃い橙色がほんの一瞬、静止する。


果実の橙色そのものが輝いた、瞬間だった。

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