孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
私は心の中で呟く。


あの言葉を口にしない限り、私の中で思い出は残るはずだ。

たとえ記憶が薄れる時があっても、憶えておこうという意思があれば蘇るはずだから。

だから……『ばいばい』は心のずっと奥にしまっておく。


と――。

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