孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
○月△日。

コンコン。

『ここ最近が嘘のような良い天気だね。久しぶりに遊べてみんな嬉しそうだ。大縄をしているのかな』

――楽しそうだけど、わたしも入れて、と言う勇気がないよ。



視線と丁度同じ高さにある緑色の葉っぱ。

緑の上にちょこんと座る小さな露。

その色は見る角度によって青や赤、黄というように変わる。

色の変化を楽しむわたしの頬は自然と緩む。



『ねえ、ごらん。ひとりの女の子がきみのことを見ているよ。遊びたい、と思っているのかな』

――分からない。それより孤独さん、これからも孤独さんとたくさん話せるよね?



わたしの問いかけに対し、孤独さんは黙ったままだった。

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