孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
△月×日。

……。

…………。

虚しい沈黙だけが漂う。

そんな時に降ってきたのはあどけない、声。

わたしの中からではなく外から生じた、声。


「今日は何をして遊ぼうか?」


わたしは笑顔のまま、みんなと遊ぶ。

ノックの音を待ちながら。

だけど、望んでいる音は聞くことができないとわたしは心のどこかで分かっていた。

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