孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
何年かの月日を経たが、僕はまだ精神的に前進できていない。


現在もぼんやりと足跡を見ている。

そんな僕に容赦なく降り注ぐ、空の白い涙。


ただ、今はこうしていたい。


雪が二組の足跡を、完全に覆ってしまうまで。


(了)

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