孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
「やめてよ」

力強い声が、耳に入った。

紛れもなく、自分の声だ。

紛れもなく、自分の喉から出たものだ。


青いバラを見たように、ぽかんとした『奴』をチラッと見たわたしは教室を飛び出す。


やっと分かった。

『魔女』が与えてくれた、目には見えない『何か』が。

それは――

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