孤独との対話が、わたしの楽しみです。【短篇集】
月明かりを頼りに、彼女は人形を捨てた道へ戻った。


それにも関わらず、道は延々と続いていた。

途上に存在するものなど全くない、と主張したいかのように。


彼女は必死に捜した。

結局、赤いドレスの人形を見つけることはできなかった――。

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