LOVE POP!
その俺を知らないなんて………。
俺は怜美ちゃんがこっちに来るようにと、軽く手招きした。
「遅れてごめんなさい。迷惑かけたよね………」
俺のところに来てすぐに、怜美ちゃんはそう言った。
「ううん。全然。撮影まだ始まってないし、大丈夫だよ」
そう、優しい声で答える。
……それにしてもかわいい。大きな目に長い睫毛。ちょっとちっちゃいけど、スタイルのいい身体。
………ヤバい。
たぶんこの時、俺は彼女に恋をしてしまったんだろう。
だって心の中で思ってしまったんだ。
君が好きって。