LOVE POP!
自分だけ泣くのは嫌だ。
こうやって泣いている間にも、勇真君は芸能活動を必死に頑張ってるんだもん。


それなのに、私だけ泣くのは嫌だ……。
泣きたくなんかない。


「そこまで怜美ちゃんが強がる必要があるの?」


………ないかも知れないけど。でも、私だけ泣くのは嫌だって心が言ってるから、泣かない。


「泣いてどうにかなるわけじゃないもん。だったら、前向きにいこうと思っただけ」


これが本心だから。どんなに悲しくても辛くても、泣かないって。強くなるって決めたから。


「………来月……つっても、もう二週間ちょいくらいだけど、FAIRYのコンサートがあるんだ。そこで、怜美ちゃんとのことを言うらしい」










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