LOVE POP!
はぁ………。はぁ………。


なんでこんなに走ってんだろ。俺。


ただ、なんかよく分かんないけど、とにかく走りたい気持ちで一杯だった。


怜美に何かを伝えたいのかな?


そうだとしても怜美の事務所には入れないし、いきなり行っても怜美が困るだけだよな………。


「………あーっ!!!何がしてぇんだよ、俺は!!!」


なんか段々何も出来ない自分に嫌気が指してきた。


進むことも出来なくて立ち往生してるのに、中途半端に行動して何がしたいのかわからなくなる。


告白する勇気もないくせに、怜美に会いたい、抱き締めたいって思ってる。


こんな自分勝手な行動、怜美を傷付けるだけだってわかってるけど………。


「………どうにも出来ねぇんだよ……」










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