LOVE POP!
そう言ってから私の方に向き、にっこり笑って言った。


「怜美さん、勇真のところに行ってあげなさい。
君も勇真が好きなんだろう?」


………うん。好き。大好き。だけど……。


「行っても………いいんですか………?」


「もちろんだよ。それを望んで勇真に好きなことを言ってもらってるんだから」


会場からは『返事!返事!』とアンコールみたいな声が出ている。


「………私、勇真君のところに行ってきます!」


そう言って駆け出した。


早く、早く勇真君の胸の中に飛び込みたい。勇真君にぎゅってして貰いたい。


好きだよ………。って、耳元で囁いてもらいたい………。










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