LOVE POP!
俺はそれを、紫織に説明した。
『………別に、頼ってもよかったのに。勇真に頼りにされるんなら、あたし嫌じゃないよ?』
俺が全てを話してしばらくの沈黙のあと、紫織が優しい声でそう言った。
紫織………。
正直、紫織のその言葉に心がほっとする。
どんな理由があろうと、紫織を無視していたのには代わりない。
だから、絶対紫織は怒ってると思ったのに……。
「ありがとう。でもそれじゃあ、駄目なんだよ。
これだけは自分自身でやり遂げたかったんだ………」
俺は素直な気持ちを紫織に伝えた。
『勇真………。ゴメン。もう無理。気持ち伝えるつもりはなかったのに………っ』
紫織が突然こんなことを言い出した。状況に頭が追いつかない。
「紫織……?」