LOVE POP!
『………好きなの。ずっと、ずっと………。あんたが怜美のこと好きなのはわかってる。でも、好きなの………!!』
紫織が俺を好き………?
そんな馬鹿げた話あるんだろうか。
……どうせ、からかってるんだろう。
『……ひっく…うぇ…』
そう思いたくても、紫織が泣いているから、本気なんだっていうのがわかる。
そもそも、こういう事で紫織はふざけたりしないし……。
マジかよ………。
紫織が俺のことを、そういう風に見ていたなんて。
幼馴染みだったのに、全然気付かなかった。
………ってか、紫織はお姉ちゃんみたいな存在だったから。
勝手に俺が紫織はお姉ちゃんだ、って決めつけてただけかもしんないけど。