初めての恋
透が立ち上がって、部屋のあかりをつけた。

「ちょっと疲れたな~麗まだ時間大丈夫か?」


「えっ!もうこんな時間。そろそろ帰る」


「よし。送ってってやる~って、すぐだけどな」


透と家を出て、歩いて2分の距離を、手をつなぎながらゆっくり歩いた。


「こんな時は、近すぎってのも寂しい感じだな」


「本当だね~」


あったかな気持ちに包まれていた。幼なじみの透は、麗の彼氏と変わり、二人でいることの楽しみを感じていた。


もし、透が告白してくれなかったら、麗は自分の気持ちに気がつかないで、過ごしていたかもしれない。


透が、自分にこのあったかな気持ちを教えてくれた…


いつまでも透といたいな~


秋風が冷たかった。


「また明日な」


「ありがとう」


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