初めての恋
(変なの~)


なんて感じで、透の後を歩いていた。


「麗、何でそんな事聞いた?」


「何でって…聞いたら悪い?」


いつもの調子で聞いたのに、会話の間に沈黙があるのが気になった。


「麗は、好きな奴できた~?」


「あたしの事じゃなくて、透はどうなの!」

「俺、好きな奴いる…」



「え~!マジで~片想い?誰~」


「おっしえない~」


「何で!ケチ」


「うっせぇー!」


「チビ透~」


「麗の方がチビだって~」


麗はふてくされて走り出した。透は、そんな麗を微笑ながら見ていた。


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