勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【下】


「いいから来い。」


亜蓮はそのままあたしの腕を引っ張りながら、亜蓮の部屋まで連れて行った。


バタン。


やっと解放された腕。


はっきりと赤い跡が出来ている。


「亜蓮…きゃっ…!」


亜蓮は突然あたしをベッドに押し倒した。
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