勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【下】


「先輩…いいんです。親は桜小路家のために演奏できると聞いて喜んでましたから…」


「雷門寺…」


「先輩…」


雷門寺は悲しそうな目をしていた。


ゆっくり神門の胸ぐらを離した。


「婚約…おめでとう…神門…」
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