勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【下】


「絆奈お嬢様?」


「へっ?」


「どうかなさいましたか、お嬢様。」


辺りを見回すと、あたしは洗面所でメイドさんに髪の毛を整えてもらっていた。


「あ、いいえ。なんでもありません。」
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