勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【下】


パパが左の二の腕を掴んだ。


「痛っ…!なんでもないよ。」


「なんでもないじゃないだろ…右腕にもあるじゃないか…いったいどうしたんだ?」


「だからなんでもないの!」


左腕を振り払い、部屋を出て行った。
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